
俺は、相当、長い時間、地面に寝転がっていました。
冷たい1月のアスファルトに、どんどん体温を奪われていました。
たぶん、俺が事故に遭うてから、40~50分の時間が経過していたと思います。
遠くに聞こえていた救急車のサイレンの音が、だんだんと近づいて来るのが分かりました。
「やっと来てくれた・・・・・。助かった、、、、、!!」
俺は、ホッとしました。
駆け寄って来た救急隊員のいくつかの質問に答えた俺は、促されるままに立ち上がり、救急車に乗り込みました。
生まれて初めて救急車に乗り込んだ俺は、ほんのちょっとだけテンションが上がったのを覚えています。
「救急車の中って、こないになってるんや・・・・・。」
車の中で、テレビドラマや病院などで、よく目にするような、心拍数をグラフで表示するようなモニターを見た記憶があります。
病院への移動中の車の中で、隊員さんが言いました。
「ちょっと、手袋、取らしてもらうわな。」
俺は、言いました。
「はい、お願いします。・・・・・たぶん、グチャグチャなってると思いますわ。怖くて、よう、外しませんでした、、、、、。」
隊員さんは、俺の右手を台の上に置いて、手袋を外し始めました。
俺は、顔を左側に向けて、目を閉じて、下を向いていました。人に外してもらうとしても、やっぱり、怖くて、自分の右手を見る事ができませんでした・・・・・。
しばらく、普通に引っ張って、手袋を外そうと頑張ってはった隊員さんですが、ついには、諦めて言いました。
「あかんわ・・・・・。普通に外すんは、無理やわ。。。。。ちょっと、手袋、切ってもええかな?使われへんようになるけど・・・・・。」
「はい、お願いします。大丈夫です・・・・・。」
俺は、下を向いたまま、答えました。
隊員さんは、慎重にハサミで切って、やっとの思いで手袋を外して、俺の指を確認しはりました。
「うわ~、ひどい事になってるわ・・・・・。見る?」
「いや、いいです・・・・。やっぱり、千切れてますか?」
「いや、まだ、何とか、繋がってるよ。」
「ほんまですか・・・・。」
そこまでは、今でも、覚えています。
せやけど、その後の救急車でのやり取りというのは、今の僕の記憶には残っていません。
たぶん、隊員さんは、消毒液やら何やらを塗って、患部に処置を始めてくれてはったように思います。
その後、病院に到着するまでの記憶は、全くありません。
せやけど、病院に到着して、救急車を降りて、手術室に向かった記憶は、かすかに残っています。
手術室で、千切れかけていた右手の小指を繋げる手術をしていただいた時の記憶も、少し残っています。
たしか、俺は、ここで初めて、自分の小指を見て、「せっかくやから・・・・・」と、手術をしてもらっている様子を見ていたような気がします。
この辺りの詳しい事は、ひょっとしたら、また、そのうちに公開しようと思っている、当時のブログを読んでいただけたら、記述があるかも知れません。
今現在、思い起こしながら書いている17年前の記憶なんかよりも、その当時のブログの記述の方が、当たり前ですが、正しいです。
あくまでも、今、書いているこの記事は、今現在の記憶に過ぎませんので、それが正確なのか、どうか、保証はできません。ひょっとしたら、記憶違いが多々あって、当時のブログには、また違った事実が書いてあるかも知れません。
手術が、どれぐらいの時間行われていたのかも覚えていません。
手術が終わった後の俺は、入院する事になり、車椅子に乗せられて、女性の看護師さんに押してもらいながら、エレベーターに乗った記憶があります。
当時の俺は、”入院”というのは、病気の人がするんもんやと思っていましたので、たかが、指を怪我したぐらいで、「入院せなあかん」という事を主治医から告げられた時は、少し意外な気持ちがしました。
たぶん、エレベーターに乗る前やったと思いますけど、そこには、助手席の車の扉を突然に開けた張本人のおばちゃんと、たぶん、その旦那さんとがいてはりました。
俺の記憶では、たぶん、車には、旦那さんは乗ってはれへんかったはずです。車を運転していたのは息子さんで、助手席に乗っていたのが、その母親である、おばちゃんでした。車に乗っていたのは2人だけやったと思います。地面に転がっていた時も、おっちゃんの姿を目撃した記憶はありません。
あとになって分かる事ですが、このおばちゃんが、突然に助手席の扉を開けたのは、運転している息子が、初心者マークをつけ忘れている事に気づいて、慌てて、赤信号での停車中に、初心者マークを付けようとしたのが原因でした。
大きな道路に出る前に、「初心者マークを付けとかなあかん!」と、慌てていたおばちゃんは、バイクに乗った俺が接近していた後方を、一切、確認する事なく、扉を開けたという事でした。
何と、美しき、親子愛・・・・・・・って、ちゃうやろ!!!!
しょ、しょ、初心者が、初心者マークを付けずに運転してるって・・・・・・・・・
そもそもにおいて、そこから、違反始まってるやんけぇぇぇぇぇぇ~~~~~っっっっっ!!!(怒)
~続く~

