2004.12.01 「仕事の話」

バンド時代のコラム

11月に入ってから、仕事がムチャクチャ暇な日が続いとったんですけど、月末に遠方での仕事が重なってしもて、ここんとこは、なかなかハードな日々を送ってました。11月29日は、夜中の11時過ぎまで仕事してました。やっと今日になって、ちょっとのんびりとしてます。

自営業をしてると、毎月決まった日に給料が入って来えへんのが辛いです。ええ時は、ええんですけど、あかん時は、全くあきません。今年も1月から6月ぐらいまでは良かったんですけど、それ以降は連続赤字記録を更新してました。せやけど10月あたりから、またぼちぼちと盛り返し中です。

11月の店の売り上げはやっと4万円でした。賢明やない方でも、店売りだけでは俺が生活していかれへん事は、お気付きやと思います。

そうなんです。実を言うと、うちの店は、店売りではなく市場売りで勝負してるんです!お客さんから買うた商品全てを店で売る事はできません。どんどんと商品をさばいていかんと、在庫倒れになってしまいます。保管する倉庫代もバカにならんでしょう。長いこと寝かせとったら、価値の下がってしまう商品もあります。そんな商品は、次から次へと流通させていかんとあかん訳です。

そこで、うちの店では、そういった商品を、必要としている他の同業者さんにオークションを通じて譲る訳です。うちの店では売れにくい商品でも、他の同業者さんの店では売れ筋っちゅう事もあり得ます。店や地域によって、当然、強い商品、弱い商品がある訳です。

これが、店の売り上げがあかんでも、何とか俺が生きて行けるカラクリです。うちの店では、それに加えて、引越しのお手伝いや、家の片付け、ゴミ処分なども、させてもろてます。

10月の末には、マンションの4階、エレベーターなしの家から約4トン分の家財道具の処分を格安で引き受けました。人件費を削減するために、わずか3人で、その仕事をしました。台風の直撃を受けながら、夜中の10時まで積み込みしてました。ちょっと泣きそうでした。

わが店、”おまち堂”は、胸を張って、”大阪で一番良心的な道具屋さん”やと言えます。おまち堂から”良心的・誠実さ”を取ったら何も残りません。

毎月、給料がもらえるわけではない自営業は大変ですが、毎日の会社勤めも、同じように大変やと思います。楽な仕事なんか、ありませんよね。

まぁ、せやけど、何事もボチボチですわ。商売は”牛のヨダレ”でんがな。ダラダラといくと飽きない(商い)もんでっせ!どんな仕事でも、飽きずに続けられるんが大事でんな!

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