2005.02.09「メル友の女性」その1

バンド時代のコラム

2日後に、某ライブハウスでLIVEがあります。俺が、今回、復帰する前に活動しとった頃のホイコーローズは、そこを拠点に、約2ヶ月に1回LIVE活動をしていました。俺にとって、今回のそこでのLIVEは、2001年7月以来、実に、約3年半振りになります。

前回の2001年7月のLIVEで印象に残っているんは、今まで一回も会うた事のなかった、当時のメル友の女性が見に来てくれた事でした。彼女は「行けたら行く。」とは言うてくれとったんやけど、俺は9割方、彼女が来てくれへん事を覚悟してました。女性の「行けたら行く。」ちゅうのは、イコール「まず行かない。」ちゅう事に他なりません。そんなんをあてにする程、俺は、若くはありませんでした。

その日は、来てくれると確定していた、お客さんが恐ろしく少ない予定の日で、下手したら演奏する人数よりも、お客さんの方が少ないんちゃうやろうかと密かに心配しとった程でした。そんな事情もあって、俺は、今まで一回も会うた事はなかったんやけど、とりあえず、彼女に声だけは掛けておきました。

ほな、驚いた&嬉しい事に、当日、彼女は、友達を一人連れて見に来てくれました。

初めて会う彼女は、メールでの印象通りの、大人しそうな人でした。後で聞いた話ですが、彼女は出番前に俺に会うた時、ムチャクチャ緊張しとって、俺の顔を、まともに見てへんかったそうです。当時の俺にヒゲが生えとった事も記憶にないそうです。なんぼ薄いヒゲでも、あんだけ近距離で会うとったら、気ィ付いてくれんと可哀相です。

話は遡りますが、彼女から、最初にもろたメールはムチャクチャ印象的でした。

大きく空けられた行間のスペースから、自分に自信のなさそうな、気弱そうな、常に何か悩みを抱えてそうな彼女の性格が読み取れました。実際に会うた彼女は、メールの印象そのままの人でした。

その時のライブを最後に、俺は、8月に大阪を出て、熊本に向こたんやけど、彼女とは、俺が熊本に行ったその後もメールのやり取りは続きました。

そばにおらんだけに、俺には悩みをぶつけやすかったんでしょう。彼女は、よっぽど心の支えを必要としとったみたいで、職場や人間関係で何か辛い事がある度に、「やすえもん、大好き!」と書いたメールを送ってくれました。俺は、そのメールを受け取る度に、「あぁ、また何か辛い事があったんやろな。しんどいんやろな。」と彼女の心境を思いやったもんです。

<~続く~>

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