2005.02.09「メル友の女性」その2

バンド時代のコラム

せやけど、あまりにも「大好き、大好き。」とメールをくれるもんやから、とある日、俺は「もし俺が金貸しくれ言うたら貸してくれんの?」と彼女に尋ねてみました。当時、熊本で極貧状態に喘いどった俺は、その時は、まだ、なんぼか余裕はあったんやけど、万が一の時のための一つの選択肢として、彼女に探りを入れてみました。

ほな、彼女の答えは、ノーでした。これは、正しい選択です。1回しか会うた事のない人間に金を貸す事ほど愚かな行為はありません。俺は、まだまだ彼女が冷静である事を確認して、ちょっと安心しました。

彼女は、俺より1歳年下で、俺が熊本におった頃は28歳でした。彼女は、「30歳までに結婚したい!」と心から焦ってました。俺は、結婚なんかそないに慌ててするもんやないと、彼女を励ましたんやけど、これは彼女の夢やそうで、真剣に言うてました。

悩み多き彼女は、職場の彼女持ちの男性に、一緒に泊りがけで旅行に行こうと誘われて悩んどった時もありました。んな、なめた事ぬかす男も男やけど、そんな事で悩む彼女も彼女でした。彼女は、完全に自分を見失うとったみたいです。

俺が体を壊して、2002年に大阪に帰って来てからも、メール交換は、しばらく続きました。

ほんでもって、とある日、とうとう彼女から最後のメールが届きました。

「彼氏ができました。私よりも背が低い人なんですけど、とても優しくて、いい人です。知り合って、まだ、そんなに経ってないけど、来春に結婚する事になりました。何とか30歳までにお嫁に行く事ができます!今まで、いろいろと、ありがとうございました。もう大丈夫です。」

ちょっと急ぎ過ぎのような気がせんでもないけど、まぁ、結婚なんかタイミングと勢いでしてしまわんと、なかなか、でけへんもんかも知れません。

奈美さん、今、幸せですか?もう、子供できてママになってるんやろか?子育ては大変やろ?

何か、彼女はこのページを読んでくれてるような気がします。俺は、ご存知の通り、結構、元気にやってます。街で見かけたら、ぜひ声を掛けてやってください。今は、頭が爆発してるんで、結構分かりやすいと思います。

<~完~>

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