2005.04.05「情熱をおくれ~!」

バンド時代のコラム

突然ですけど、皆さんには「自分からこれを取ったら、何も残れへん!」ちゅう何かがありますか?

「自分には、これしかあれへん!これがなかったら、自分は自分やないっ!」ちゅう何かを持ってはりますか?情熱の全てを注ぐ事のできる”それ”を持ってはる人は、きっと幸せやと思います。

「俺の”それ”って、何やろな・・・。」今日ふと、そんな事を考えました。ほんで、気付きました。俺には、”それ”が一つもありませんでした。俺が情熱の全てを注いでいる物は、この世には何一つありませんでした。

今現在やってる事と、これから先にやりたい事はぎょうさんあります。せやけど、そのいずれをとっても、俺が情熱の全てを傾けてやってる、あるいは、これから、そないしたいと思ってるような事は、何一つありません。

体を壊して、酒が飲めんようになっても、それはそれでどって事ないです。もし、今やってる拳法ができんようになっても、同じです。

拳法では、上を目指して、最終的には4段か5段ぐらいにまではなりたいとは思てますけど、せやから言うて、その目標実現のために、当然すべき事を今してるかっちゅうたら、全然やってないです。もし、ほんまに上を目指すんやったら、毎朝ジョギングしたり、筋トレをしたり、せなあかん事は、なんぼでもあります。せやけど、俺は何もしてません。ただ週1~2回、道場に通てるだけです。

バンド活動にしてもそうです。俺は元々、そないに音楽が好きな訳でもないんで、これを取り上げられたとしても、俺には何の影響もないです。読書にしても、映画鑑賞にしてもそうです。あったらあったで、読んだり見たりするんですけど、なかったらなかったで、別に、何ともないです。

そない考えてみると、俺っちゅう人間は、何をやっても”俺”なんやと思います。あれを取り上げられたら、これをしたらええし、これを取り上げられたら、それをしたらええし、それを取り上げられたら、何か別の事をしたらええ訳です。

言い換えると、俺は極めて情熱に乏しい男なんやと思います。それゆえに、何か障害にぶつかった場合に、「何としてでも、それを乗り越えてやろう!」ちゅう意欲に欠けてるんやと思います。

これは、性格やと思います。俺は物事に対して、極めて冷めた性格をしています。情熱的に生きれたら、人生は、もっともっと楽しいんやろうけど、情熱を注ぐ対象がなかなか見つかりません。これは悲しい事です・・・。

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