2005.06.08「僕にとっての音楽」

おまち堂のコラム

少し前に書こうとしていて、書けませんでしたので、今日こそは、何としてでも、バンドの話を書いてみたいと思います。

「バンドをしてた。」なんて書くと、大抵の人は、僕が音楽好きな人間やと思いはる事やろうと思います。せやけど、意外な事に、僕は、そないに、ムチャクチャ音楽が好きな訳やありません。

実を言うと、僕は、音楽なしでも平気で生きていける人間です。僕が音楽を聴くんは、店の片付けをする時と、車の運転をしてる時ぐらいです。

店にいる時は、いつも英語の耳慣らしのCDを聞いています。別に、車の運転中にも、これを聞いても構わないんですけど、あんまり同じものを聞き過ぎても飽きてしまうんで、最近は、音楽のCDを聴いています。

ちょっと前は、ロシア語のCDを車の中で聞いてました。家にいる時は、音楽は、一切、聴きません。部屋に音楽が流れてると、何か、気が散ってしもてあかんです。それぐらい、僕は、音楽好きやありません。

せやけど、もちろん嫌いでもないです。あれば、あったでいいし、なかったら、なかったでいいです。僕にとって音楽は、どうでもええと言えば、どうでもええ存在です。

おまけに、たまに聞く音楽も、とうの昔に解散したバンドの音楽がほとんどです。

僕は、最近の歌手やバンドの事に関しては、何一つ知りません。さらに言えば、過去の歌手やバンドの曲も、自分の聞く、その特定のものしか知りません。

今、よく聴くのは、”KATZE”、”プリンセスプリンセス”、”JUDY AND MARY”(いずれも解散したバンド)です。たまに、”ラッツ・アンド・スター”の曲も聴きます。昔は、”ブルーハーツ”というバンドの曲もよく聴きました。10年前ぐらいの大学生の頃は、上田正樹や鈴木雅之も、よく聞きました。

僕は、それ以外の歌手やバンドの知識は、ほとんどありません。僕は広く浅く、流行を追いかけて曲を聴くタイプやなくて、好きなものだけを聴くタイプなんで、それ以外のバンドや歌手の曲についての知識は、皆無に等しいです。

バンドをしてた頃は、LIVEの時に、控室とか打ち上げ会場とかで、他のバンドの人達と話をする機会が多かったんやけど、悲しい事に、音楽好きやない僕は、他のバンドの人達とは、ほとんど音楽の話ができませんでした。

音楽のジャンルなどについての知識も、ほとんど持ち合わせていない僕は、「どんなジャンルの音楽してはるんですか?」とか、話を切り出して相手に尋ねてみたところで、「やってるジャンルは、○○です。好きなバンドで言うたら、△△みたいな感じの曲ですわ。」と、相手から返って来た答えを聞いても、正直、ちんぷんかんぷんでした。

「えっ、△△知りませんか!?他に、似たジャンルのバンドで言うたら、□□とか、●●とか、あと××とか・・・・・。」

と教えてもろても、僕は、その全てを知らん事が多々ありました・・・・・。それ以上、話が続かん場合がほとんどで、悲しい思いを何度もしました。

そんな僕が、初めてバンドを組んだんは、大学生の頃でした。暇潰しに、部屋で、一人でフォークギターの練習をしていた時に、バイト先のメンバーから誘われて、ちょうどベースがおらんちゅう事で、僕がやる事になりました。それが最初でした。

それから、24歳ぐらいの時から、ドラムを叩き始めて、何個かバンドを組んでた時期もありました。ほんでもって、先月やめたバンドでは、ボーカルをしてました。

こないして書いてみると、自分でも、自分が音楽好きのようにも思えてくるけど、ほんまに、僕は、そないに音楽は好きやないです。ただ、楽器を練習して、今まで、でけへんかった事ができるようになったりするんが面白かったんかも知れません。

1999年からは、途中ブランクはあったけど、ずっとボーカルをしてました。せやけど、ボーカルちゅうのは、僕にとっては、あんまり向上心を刺激するもんがあれへんで、やってても、あんまり楽しくなかったです。

今年の1月から、約4年振りに日本拳法を再開した事もあって、先月でバンドをやめたんも、そんな理由からでした。拳法はやってて楽しいけど、バンドは、それ程楽しくなかったです。

体を壊してしもて、何でもかんでも、体力に任せて、でけへんようになってしもた以上、僕は、どっちかを選ばんとあかん事になってしまいました。

その時に、やっぱり、僕が選んだんは日本拳法の方でした。

拳法はしんどいけど、昇段の目標があったり、向上心が常に刺激されて、やりがいがあります。それ程好きでもない事に余計な体力を使こてしもて、本当にやりたい事がでけへんようになってしまう事程、愚かな事はありません。

それに、音楽は40歳、50歳になっても、やろうと思たらできるけど、拳法で上を目指すには、体力的に限界があります。僕も、もう今年で32歳になりますんで、残された時間、体力は限られています。そんな訳で、僕は、先月でバンドをやめました。

せやけど、僕の髪の毛が武道家に似合わずに、着々と伸び続けてるんは、前に書いた通りです。

どこまで伸びるんかは、今んとこ、自分でも分かりません・・・・・。

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