2005.06.10「日本拳法について」

おまち堂のコラム

今日は、僕が長い事やってる、日本拳法について書きます。

日本拳法は、空手や少林寺拳法なんかに比べたら、いまいち知名度は低いんですけど、なかなかどうして、結構、激しい武道です。

武道と格闘技の違いは、はっきりとは分からんのですけど、僕の漠然とした感覚では、礼儀作法を重んじて、教育的で、己を鍛えるためにするのが武道で、そうやないのは格闘技やと思ってます。そういった意味では、僕は日本拳法は武道やと思っています。

日本拳法をやっている人の中には、頭を虎のように金髪と黒に染めたような、目的を勘違いしたような人間もいてますけど、基本的に、僕は、それはあかんと思ってます。礼儀作法を重んじる人間は、頼まれても、虎色の頭では、よう街は歩かれへんと思います。

軽く茶色に染めるぐらいやったら、今の世の中では認めざるを得んのかも知れませんけど、さすがに、日本拳法では金髪はあかんと思います。そんな連中が増えてきたら、日本拳法全体としての品格が疑われてしまいます。指導者がちゃんと、そこらへんを分からせてあげるべきです。

せやけど、黒髪の背中までの長さのパーマは認めてもらわんと、かないません。どこで線引きをするかは、結構、難しい問題なんかも知れません。

僕が、初めて日本拳法に触れたんは、小学5年生ぐらいの時でした。せやけど、中学に進学して、しばらくしてから、一度やめてしまいました。

ほんでもって、長い長いブランクを経て、再び始めたんが、大学3回生の21歳ぐらいの時でした。たまたま、バイト先で一緒になった、同じ大学に通う同い年の友人の誘いで、学校のクラブではなく、近くの町道場に通い始めました。

もし、彼の誘いがあれへんかったら、僕は、再び日本拳法はやってなかったと思います。その頃は、小学生の頃に、自分が日本拳法をしとった記憶自体が、ほとんど消えかけとった程でした。

日本拳法は、面と胴とグローブを付けてする武道です。ある人が、「剣道の防具を付けてやる、空手みたいなもんやな。」と言うのを聞いた事がありますけど、そない言われたら、確かに、そうかも知れません。

防具で身を覆うために、他の格闘技と比べると比較的、安全かも知れません。そこらへんが、”格闘技”やなくて、”武道”と呼びたくなるところでもあります。

せやけど、突き(パンチ)あり、蹴りあり、投げ技あり、稀に関節技もあり、と、その激しさは、なかなかのもんです。生傷は常に絶えませんし、ちょうど、今の僕みたいに、防具のない部分を、3~4発どつかれて、1ヶ月以上も肋骨が痛い状態が続いたりもします。

咳をしても痛くて、クシャミをすると、飛び上がる程、強烈に痛いです。夜は、布団の上で、寝返りも容易に打たれへん程です。ひょっとしたら、骨折してるかも知れませんけど、運が良くても、間違いなく、ヒビは入ってると思います。

痛いし、しんどいし、腹を抱えて笑うような面白さは、全くないんやけど、何か知らんけど、僕は日本拳法がやめられません。

僕は、「日本拳法が大好きか?」と尋ねられたら、その答えは自信を持って「NO!」です。せやけど、「嫌いか?」と尋ねられても、これまた、答えは「NO!」やと思います。

「好きか、嫌いかって聞かれたら、まぁ、たぶん好きな方やわ。」ちゅうんが正解やと思います。

せやけど、2002年に難病を宣告されて、退院してから1年後のガリガリ痩せ細り状態でも、再び道場に通う気力が残されとったんやから、やっぱり好きなんは、好きなんやと思います。

ちなみに、さすがに2003年の、その時の復帰は、まだまだ体力的に無理があって早過ぎたんで、その時は、約2ヶ月程稽古に参加しただけで、2004年からは、再び休養に入りました。

ほんでもって、再び復帰したんが、今年の1月からでした。僕は、もう日本拳法はやめようと思っとって、毎年、出し続けとった道場の先生への年賀状は、今年からはもう出さん事にしました。

せやけど、どういう風の吹き回しか、今年は先生の方から、じきじきに、毎年恒例の寒稽古の日程が書かれた年賀状をいただいてしまいました。

僕は、「これは、直接に行って、先生に新年の挨拶をせなあかん!」と思って、道場に顔を出して、その時は、だいぶ体調も良かったんで、寒稽古にも4年ぶりに参加しました。2001年に、九州に旅に出た僕は、それ以降の寒稽古には、参加していませんでした。

せやけど、困った事に、道場に顔を出すと、僕の中の”拳法やりたい虫”が、再びうずき始めてしまいました。

そんな訳で、僕は、もう一度、拳法を始めて、上の段を目指そうとの思いを固めました。そないなってくると、病後で、体力の著しく低下した僕には、音楽と拳法の両立は無理やったんで、前回に書いた通り、僕は音楽をやめて、拳法を選んだ訳です。

今、僕は、二段なんですけど、もうちょっと、上の段位を取得して、将来は、自分の道場を持って、子供の指導とかしたいと思ってます。

最近は、未成年が引き起こす凶悪事件とかが多いですけど、僕は、これは教育の問題も、大いにあると思ってます。「鉄は熱いうちに打て」ちゅう言葉もあるように、子供の頃からの教育っちゅうのは、ものすごく重要やと思います。武道を通して、子供の教育に携わって、住みよい日本を取り戻すため、ほんのちょっとでも、力になりたいと思う、今日この頃です。

せやけど、その前に、早よ結婚して、自分の子供を持つべきなんかも知れません・・・・・。

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