僕は、あと1ヶ月もしたら32歳になるんですけど、自分の事を、”おっさん”やと思った事がありません。
これは、自分でも不思議なんですけど、僕は、冗談抜きで、自分は、まだ大学を卒業してすぐぐらいの24~25歳ぐらいの感覚でいてます。これは、意識して、自分に、そない言い聞かせてる訳やなくて、本当に、自然に、そない思てます。たぶん、僕の脳ミソの中の、人の年齢を判断するセンサーが狂ってるんやと思いますけど、冗談抜きで、僕は24~25歳ぐらいの人を見ても、自分と同年代やと思ってしまいます。
ちょっと前に、19歳のいとこに3年振りぐらいに会うたんですけど、口ヒゲを生やして老け顔の彼は、僕と一回りも歳が違うんですけど、それでも、僕のセンサーは、”自分と同年代”やと判断してしまいました。ちょっと、重症かも知れません・・・・・。
僕は、自分で、自分の外見は、「20代半ばでも十分に通用する。」と思ってるんですけど、ちょっと前に、友達と話をした時、ひょっとしたら、それは、単なる勘違いなのかも知れないと気付かされました。
僕が、友達に、「老け顔の大学生よりかは、俺って若こう見えるんちゃう?俺が大学のキャンパスを歩いとっても、まだまだ、学生で通用するやろ?」と言うと、「それは無理やわ。そんな頭してる大学生なんか、今、おらんもん。」と言われてしまいました。
せやけど、僕は、それを髪型だけのせいにして、それでも、まだ「普通の髪型やったら、まだまだ大学生で通用する。」との思い込みを捨てませんでした。
せやけど、その僕の勘違いは、今年18歳になる高校3年生の真の若者の一言で、見事に打ち砕かれてしまいました。
彼は、小学生6年生まで日本拳法をやっていた道場生で、中学生になってやめてしもたんですけど、たまたま、この前、道場にやって来て、6年振りに、会う機会がありました。
彼は、26歳までの僕を知ってるわけなんですけど、稽古後の僕が面を外すや否や、その彼が、一言、僕に向かって、「おっさんですやん!」と叫びました。この言葉は、僕の胸に、かなり、グサッときました。
僕は、とっさに、「嘘やん!?おっさんちゅう事は、ないやろ?」と言い返して、「ほな、あそこにいる大人の人と俺と、どっちが若いと思う?」と、彼の知らない、最近、入門したばかりの26歳の道場生を指差して、尋ねました。
すると、彼の答えは、躊躇する事なく、「そら、向こうの人に決まってますわ!」でした。
彼は、人の年齢を判断できる、正しいセンサーを持って、そないに言うてたわけです。僕の感覚では、明らかに、その26歳の道場生は、僕よりも老けてると思てたんですけど・・・・・。
せやけど、それにしても、”おっさん”と言われると、結構、堪えます。結婚してて、自分に子供でもいてたら、そうでもないんかも知れませんけど、そうやない今は、かなわんです。先週も、11歳と10歳になる甥っ子と川で遊んでたら、甥と同じぐらいの年齢の男の子に、「おっちゃん、今、何時?」と聞かれてしまいました。
子供は、素直に違いありません。どうやら、僕は、勘違い野郎やったみたいです・・・・・。