2005.11.01「道場の小学生」

おまち堂のコラム

先週、拳法の道場に行くと、小学5年生と6年生の女の子2人が、僕のそばに寄ってきて、突然に、「モジャーラ(僕の事)、今日も嬉しそうやな!」と言いました。

僕は、何の事か、さっぱり分からずに、「ん!?何がやねん?何の事や?」と、2人に尋ねました。

すると、2人は意味有り気に、「またまた、分かってるくせにぃっ!」と言うて、去って行きました。僕は、さっぱり意味が分かりませんでした。

そして、昨日、道場に行くと、再び、2人が寄って来て、「モジャーラ、今日は、○○ちゃんが来てへんから、淋しそうやな。」と言いました。

僕は、「何がやねん?何で、あの子が来てへんかったら、俺が淋しそうやねん?」と、2人に尋ねました。すると、2人のうちの1人が、「隠さんでもええって!モジャーラ、○○ちゃんの事、好きなんやろ?」と、僕に言いました。

僕は、思わず、噴出してしもて、大声で笑ろてしまいました。2人が言う、”○○ちゃん”ちゅうのは、小学6年生の女の子です。常識で考えたら、32歳の大人が、20歳も年下の、親子程も年の離れた12歳の女の子なんかを、好きになるはずがありません。

僕は、2人に言いました。「自分ら、おもろい事言うなぁ!誰が、そんな事言うたんや?」

すると、1人の女の子が言いました。「隠さんでも、ええって!見てたら、分かるもん。いつも、”○○頑張れ!○○頑張れ!”って、聞こえてくるもん。」

僕は、言いました。「ん?聞こえてくる?何がやねん?俺、そんなん言うてへんがな。」

さっきの1人が言いました。「心の声が聞こえてくるもん。モジャーラが、試合の審判してる時、○○ちゃんの時だけ、いつも、入ってないのに1本取ったりするし・・・・・。」

「そうそう、それに、○○ちゃんばっかり、やたらと指名して、試合やらすしな・・・・・。」別の1人が言いました。

僕は、もう笑うしかありませんでした。

「そんな事、あれへんがな。審判は、常に平等や。」僕は、言いました。

「隠さんでもええって。”○○、頑張れ!○○、勝ってくれ!”って聞こえてるって!」1人が言いました。

「誰が、そんなん言うたんや?本人が、ちゃう言うてんねんから、ちゃうんや!」僕は、言いました。

「もう、ええって!○○ちゃんは、モジャーラなんか嫌いって言ってたけど、モジャーラは、○○ちゃんが好きなんやって!」別の1人が言いました。

「自分ら、ムチャクチャ言うなぁ・・・・。」僕は、笑いが止まりませんでした。

まさか、32歳の僕が、「△△が、□□を好き。」っちゅう、小学生にありがちな恋の話に、普通に、登場するやなんて、思てもみませんでした。彼女達と同じ土俵に、ええ年した大人の僕が立ってるっちゅうこと自体が、不思議といえば不思議でした。

もし、僕が二十歳で結婚しとったとしたら、今頃、彼女達と同じぐらいの子供がおっても、全然、不思議な事では、ありません。実際に、僕と1つ違いの姉には、11歳と10歳の子供がいてます。

少なくとも、彼女達が、僕との間に約20歳の年齢差を感じていないっちゅう事は、事実やと思います。これって、ひょっとしたら、僕の精神年齢が、かなり低いっちゅう事なんかも知れません。素直である、子供っちゅうのは、そこらへんを敏感に感じ取る能力があるんかも知れません。

独身で、フラフラと無責任に生きてる僕は、子供のいる同い年の男性と比べると、確かに、疲れてなくて、ちょっとは、若く見えるかも知れません。”人間の内面は、外見に現れる”ちゅう、僕の持論に基づくと、僕が若く見えるんは、やっぱり、精神年齢が低いせいなんかも知れません。

2人の甥と勝負するために、ムシキングカードを所持してる32歳って、ひょっとして僕だけですか?先日、僕らの中では、まだ誰も持っていない、”強さ180”のムシカードが出た時は、ちょっとだけ嬉しかったです。

話を戻しますけど、最後に、一つだけ言わしといてください!

小学5年生の彼女が言うには、「○○ちゃんは、モジャーラなんか嫌いって言ってた。」そうやけど、僕は、好かれてはないにせよ、少なくとも「嫌いっ!」って言われるような事だけは、した覚えがありませんっ!その一言は、撤回してくださいっ!

・・・・・・・・ちゅうか、その前に、「モジャーラ」っちゅう、ウルトラマンに出てくる怪獣みたいな呼び方は、どないかならんもんかいな・・・・・。

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