2005.12.13「最近の若者達」

おまち堂のコラム

最近、訳の分からん人間が、増えてるように思います。

「思います」やなくて、間違いなく、確実に増えていると言って、間違いありません。

ニュースや新聞を見ても、最近は、当たり前のように殺人事件が頻繁に起きています。平気で人の命を奪えるような人間が、世の中には溢れているように思います。僕らが子供やった頃(約20年程前)と比較すると、それは、比べもんにならんぐらいの多さやと思います。

今年の下半期の事件で、僕の頭に思い浮かぶだけでも、親を殴り殺した中学生、親を毒殺しようとした高校生、一方的に思いを寄せていた同級生を刺殺した高校生、姉妹を殺害して放火した男性などがいてますし、つい最近の事件では、塾のアルバイト講師が、小学6年生の女の子を刺殺しています。

他にも、ペルー人男性が、小学1年生の女の子を殺してダンボールに入れて放置した事件もありましたし、犯人はまだ捕まっていませんが、栃木の小学1年生の女の子も、何者かに殺害されて遺棄されています。

ほんまに、かなわん世の中になってしもたと、つくづく思うんですけど、彼らが犯行に及んだ理由を知るにつれて、どうにも、訳が分からんようになって、そら恐ろしくなってしまいます。はっきり言うて、彼らの考えてる事は、僕達、常人の頭では、どないに頑張っても理解できません。何を考えてるのか分からんところが、さらに恐ろしいです。

特に、僕が「最近の若いもんは、どないなっとんねん?何を考えとんねん?」と思ったのは、女児を殺害した塾のアルバイト講師です。

彼が犯行に及んだ理由は、「女児との関係が悪化して、塾への就職に悪影響が出ると思ったから。」というものでした。僕はこれを知った時、冗談抜きで、唖然としました。

「おいおい!人を殺してしもたら、それ以前の問題やろ!?そんな事したら、就職どころの話ちゃうがな!頭のええ大学に通って、勉強ができて、成績もええのに、そんな簡単な事が分からんのか?相手を殺したら、全てが解決して、晴れて大きな顔して塾に就職できるとでも思ったんか?」

と、僕は心の中で叫んでしまいました。

その考え方は、短絡的とか幼稚とか、そんなんを通り越して、言葉は悪いですけど、もう”狂い”としか表現ができません。

完全犯罪を目論んで、自分が犯人とばれないようにするんやったらまだしも、どない考えても、犯人は自分しかおらんような状況で、すぐに、ばれてしまう事が明白であるにもかかわらず、脳ミソの回線がショートしてしもて、自分をコントロールする事がでけへんような23歳の大学生が、大手を振って世の中を歩いているという現実に、僕は言い知れぬ恐怖心を覚えました。

彼は事前に、彼女と部屋に2人きりになるように工作して、部屋のモニターの電源も、前もって切っておいたとの事ですけど、それは、犯行を誰にも邪魔させないためやったそうです。

おまけに、彼は犯行後に自分で、泣きながら、「人を刺しました。」と110番したとの事です。

ここまで来たら、もう”狂い”としか言いようがありません。頭の回線が、どないかなってしもて、冷静な判断力を一切なくしてしもて、とりあえずは、自分に対する障害物である、その女の子を殺して取り除こうという事しか頭になかったんやと思います。ここまで来ると、彼の精神年齢は小学生低学年並やと言わざるを得ません。

きちんとした教育を受けてきた小学生であれば、やったらあかん事とやってもええ事の区別ぐらいは当然ついてしかるべきです。ましてや、「人を殺してはいけない。」ちゅう事ぐらいは、幼稚園の子供にでも分かる事です。そんな事が分からん、体だけが立派な大人で、精神年齢は小学生並の人間が、最近は、かなり増えてきてるんやないかと思います。

僕が思うに、最近の若い人らは、ろくに外で遊ぶ事もせんと、小学生の頃から塾に通って、勉強勉強の毎日で、心の成長と体の成長との歩調が合うてへんのやないかと思います。

おまけに、最近は、両親が共働きに出ている事が多くて、子供に、きちんとした教育ができてへんのやないかと思います。

両親の愛の不足した子供は、淋しさを紛らわすために、必然的に、ゲームやパソコンに向かうようになります。ゲームやパソコンのバーチャルな世界に慣れてしまうと、現実の感覚がおかしくなっていきます。最近の若い人達が、平気で人を殺したりする背景には、そういった事があるんやないかと思います。バーチャルの世界に慣れてしもて、人の心の痛みや、殴り合いをした時の体の痛みなどの感覚が麻痺してしもてるんやと思います。

だから、いったん切れてしまうと、見境なく、徹底的に相手を、肉体的にも精神的にも痛めつけてしまうんやと思います。今の若い人達は、そこらへんの感覚がおかしくなってるんやと思います。極端な言い方をしたら、人を殺しても、ゲームの世界と同じように、リセットボタンを押したら生き返るとでも思てるんやと思います。

パソコンがあれば、学校に行かんでも様々な情報は入ってくるし、同じような考えの友達もたくさんできるし、”引きこもり”が、僕らが子供の頃からは、考えられないぐらい増えてるんは、そんな事情もあるんやと思います。

それでいて、そんな、社会的に未熟な子供にまでも、最近は人権、人権とか言うて、権利を認めて大人扱いをしたりするもんやから、世の中はおかしくなってきてると思います。

考えが未熟な子供に、必要以上の権利を認めて大人扱いする事程、危険な事はありません。僕は、自分の言動に対して、社会的に、きちんと責任を取られへんような子供に対して、必要以上の権利を認める必要はあれへんと思います。

義務を果たさん人間には、権利を主張する資格はないと思います。下手に、子供を大人扱いにするから、学校に行かんようになったり、先生の言う事を聞かんようになったりするんやと思います。

子供に、「私には、私の権利がある。私の権利は、誰にも侵させない。私は大人やねんから、人の言う事なんか聞く必要はない!誰の言う事も、聞く必要はない!」ちゅう考えを持たれてしもたら、世の中は、ムチャクチャになってしまいます。ほな、誰が子供を教育するんやっちゅう話になります。

最近は、”学級崩壊”とかいうて、学校の先生が子供を持て余して、きちんと教育がでけへんのは、そんな社会的な背景もあるんやないかと思います。

おまけに、最近は、昔のように、ちょっとでも教師が子供に手を上げようもんなら、それこそ、親が目くじらを立てて、学校に苦情を言うて、教育委員会に訴えたりして、騒ぎが大きくなってしもて、その教師は、社会的にも制裁を受けてしまいます。

せっかく、情熱に燃えて、子供を教育しようという教師がおったとしても、そないなってしもたら、もう、事なかれ主義に徹して、単に、”飯を食う手段の職業”として従事するしかありません。

教師にも、当然、扶養家族がいる訳で、万が一、失業してしもたら、家族が路頭に迷ってしまいます。そこまでの危険を冒してまで、情熱に燃える教師なんて、割に合わんというのが現実やないでしょうか。

「見ざる、言わざる、聞かざる」の精神で、定年まで、無難に勤め上げるだけの教師なんかおらん方がマシやと思います。僕は、そんな教師ばっかりの学校やったら必要ないと思います。勉強を教えるだけやったら、塾だけで十分やないかと思います。

確かに、教師としてふさわしくない人間も、実際には多いとは思います。感情だけで我を失って暴力を振るうような教師失格の人間も多々おるとは思います。

せやけど、僕は、言うて分からん子供は、どつかなしゃぁないと思います。限度を超えない程度の体罰は、絶対に必要やと思います。そないして、子供はどつかれる人の痛みを知る事もできます。

最近は、親にも、どつかれた事のないような子供が増えてるそうですけど、それも、おかしな話です。結局は、一番、子供と顔を合わせる時間の多い親が、きちんと教育してへんような子供を、限られた時間の中で、教師が教育しようとしても無理やないかと思います。やっぱり、何やかんや言うても、子供のしつけや教育は、親がきちんとするべきです。

それが、きちんとできてへんから、最近は、体だけは立派な大人でも、精神的には、未熟で小学生並の若者が増えてるんやと思います。

最近は、「ニート」と呼ばれる人種が急増してるそうですけど、彼らは”自由”の意味を履き違えて、”無責任”と同義語やとでも思てるんかも知れません。

子供が、そないなってしまうんは、やっぱり親の責任に他ならんと思います。子供の頃から、義務を果たさずに手に入る権利を与えられてる彼らは、大人になっても、その延長線上で、あぐらをかいてるに過ぎません。大きな顔をしたいんやったら、きちんと義務を果たして、やるべき事を、きちんとしてからにすべきです。彼らは、大人になっても、その事が分からんのやと思います。

これからも、ますます、訳の分からん若者が増えて行きそうで正直怖いです。「日本のどこかで、人が殺されても、自分には関係ないわ!」とは、もはや言うてられません。いつ、何時、自分や家族を始め、身近な人間が被害者にならんとも限りません。実際、僕の住む同じ市内で、無差別に通行人をカマで切りつける事件も起きていますし、僕の通う拳法道場のすぐそばの中学に通う生徒が、母親を殴り殺しています。

僕は、まだ独身で子供もおらんのですけど、世の中の子供をお持ちの親御さん方には、きちんと、彼らに教育を施してあげて欲しいと思います。これは、僕の心からのお願いです。そして、これは日本の未来のためでもあります。

ほんでもって、せめて、「ニート」の彼らには、国民年金に加入するように説得して欲しいです・・・・・。これは、僕の個人的な、お願いです。。。。。

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