2006.02.13「灰髪アゲイン!」

おまち堂のコラム

ちょっと前に髪の毛が灰色になりました。

1年程前にも、一時期、髪の毛が灰色になったんですけど、今回、その謎が解けました。前回の時も薄々は感じてたんですけど、どうやら僕の髪の毛は「無添加石鹸」のある成分に触れると灰色の変わるみたいです。今回、灰色になったのは、ちょうどシャンプーを変えるや否ややったんで、その原因は明らかでした。

ここ最近、好んで使こてたシャンプーが忽然と店頭から姿を消してしもたんで、今回の僕は「無添加石鹸シャンプー」を購入しました。

ほんでもって、早速に、それを浴室で使こてみたんですけど、一言で言うと、とんでもなかったです。何がとんでもないって、あんた!あんなんシャンプーやおまへん!ほんまにビックリしました。泡立ちは、すこぶる最悪で、頭に付けた瞬間に髪の毛がビシッと固まってしもて、指が、一切、通らんようになってしまいました。

冗談抜きで、僕は一瞬、シャンプーやない、間違った別の液体薬品を購入してしもたんかと思たぐらいです。せやけど、それが入っていたビニールの詰め替え用パックの入れ物の文字を確認してみると、間違いなく、そこには、”シャンプー”と書かれていました。注意書きとして、”パーマをかけた髪の毛に使用された場合、ギシギシ感が残る場合があります。”とも書かれていました。

確かに、僕はパーマをかけています。せやけど、ギシギシ感にも限度があります!普通お風呂に入ると、さっぱりとした爽快な気分になるんですけど、その日の僕は、浴室内で、心の底から込み上げてくる行き場のない不快感と懸命に闘っていました。

僕は、泡立ちが悪いのは使う量が少ないせいかと思て、ノズルを何回も何回も押して大量にそれを手にとって、頭にかけてみたんですけど、どないに頑張っても一向に泡立つ気配は感じられず、量を増やせば増やすほど、髪の毛は、どんどん固まっていくように感じられました。おまけに、指が髪の毛の間を全く通らんで、髪の毛を洗ろてるっちゅう感覚が、一切、ありませんでした。

ほんまに不快でした。何しか、不快でした。言葉になりません。止めどなく不快でした。もう洗髪は諦めて、髪を水ですすごうとしても、ほんまに、ビシッと固まってるもんやから、何ぼ水で流しても、全然、すすげてるような気がしませんでした。

結局、僕は何のために風呂に入ったんか分からんままに、ギシギシに固まった髪の毛のまま、風呂から上がりました。冗談抜きで、髪の毛は”ギシギシ”と音を立てていました。これはもう、”ギシギシ感”どころの話やないです。髪の毛が、ほんまに”ギシギシ”になってしまいました。自分の頭が、”ギシギシ”やと意識をすると、異様に肩が凝ってきました。僕は、あまりの不快さに泣き出してしまいそうでした。

ほんでもって、乾かすのがまた大変でした。僕は、ドライヤーを使うんが嫌いで、いつも、髪の毛は扇風機で乾かすんですけど、いつもは40分ぐらいで乾く髪の毛が、この日は、固まった状態で、なかなか指が通らんもんで、なかなか全ての髪の毛に風が当たらんで、完全に乾くまでに1時間も掛ってしまいました。無理やり髪の毛に指を通そうとすると髪を引っ張ってしまい、その度に、僕は涙が出そうになりました。

そして、ようやく髪の毛を乾かし終えて、洗面所に足を運んで、鏡で、”ギシギシ”になった頭を確認してみると、驚いた事に、髪の毛の大半が灰色に変色していました。僕は思わず、「うわっ!またや!」と心の中で叫びました。そない言うたら、前回、灰色に変色した時も、無添加石鹸を使こてた事を思い出しました。

当時は、「石鹸シャンプー」やなくて、普通の「石鹸」でした。その時は、それ程、髪の毛が長くなかったんで、石鹸を泡立てて、それで頭も洗ろていました。当時、父親に、「おまえ、髪の毛染めたんか?」と言われ、友人には「頭にセメント付いてるで!」と言われた不思議な現象の原因が、ようやく、その時に分かりました。

貧乏症の僕は、少々の事やったら、「ほかす(捨てる)んは、もったいないから、これを全部使こてしもて、なくなってから、今度は、また別のシャンプーを買お。」と、なるところなんですけど、今回ばかりは、そないに悠長な事を言うてる場合やなかったです。

今まで32年も生きてきて、お風呂で、あないに不快な思いをしたんは初めてでした。浴室内と、風呂上りのダブルのあの不快感は、もう二度と経験したくなかったです。おまけに、それで髪の毛が灰色になってしまうやなんて、我慢して使うメリットなんて全くなしです。あんなシャンプーを使い続けとったら、1週間後にはロマンスグレーの中年男性になってしまいます。

シャンプーのパッケージには、「無添加石鹸シャンプー 髪の健康は地肌から!」と大きな文字で書かれていました。仮に、髪の毛が健康になるとしても、あれだけ不快な思いをさせられたら、心は不健康に違いありません。精神的ストレス程、肉体に悪影響を与える物はありません。そんなシャンプーやったら、使うメリットは全くありません。おまけに、僕の場合は、明らかに髪の毛まで不健康になってしまいました。そないなったら、それこそ、「百害あって一利なし」です。

早速、僕はそのシャンプーをほかして、新しいシャンプーを買いに走りました。新しいをシャンプーを使こたら、その日のうちに変色した灰色の髪の毛は、ほとんど目立たないまでに、元の色に戻りました。そして、数日後には、完全に元の色に戻りました。若い頃から、頭には白髪が混じっているし、僕の髪の毛は、ちょっと不思議なところがあります。

まぁでも、ちゃんと元の色に戻ったという事で、この事件はシャンプーと同様に水に流す事にしておきます。皆さんも、髪の毛が変色しても、あわ(泡)てなくて大丈夫ですよ!

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