2006.08.11「夏の思い出」その19

長編シリーズ

僕らは、午前3時過ぎにジャンボカラオケを後にしました。

それから、家の近くでコンビニに立ち寄り、A子は歯ブラシと歯磨き粉を購入し、僕は、ガリガリ君のアイスクりームを購入してから、事務所に戻って来ました。

時刻は、3時半頃でした。

僕は、親父の店に足を運び、アテの毛布を2枚とタオルケットを1枚、事務所に運び込みました。

「中川君は、これから、どうするん?」

A子が尋ねました。

「俺も、今日は、もうここで寝るわ。今から、チャリで約40分かけて家に帰るやなんて無理や!もう、しんどいわっ!」

これは本音でした。

家に辿り着く頃には、午前4時を回っていますし、それから、何やかんやとして、4時半に布団に入ったとしても、2時間後の6時半には起きて、サービスに向かわんとあきませんでした。

・・・・・というか、その前に、冷静に考えて、その時の僕は、無事に、家に帰り着けるかどうかすら危うかったです。

さすがの僕も、疲れがピークに達していましたので、自転車での帰宅途中に、どこか、そこら辺の路上で眠りこけてしまう可能性が極めて高かったです。

今まで、何度となく、飲んだ帰りには、そんなパターンがありました。

それよりも何よりも、「今から、自転車で40分!」と考えただけで、ぶっちゃけた話、そんなん嫌でした。(笑)

午前3時半に、自転車で40分も掛かる、決して平坦ではない坂道だらけの道を、自宅に向かって出発するやなんて、絶対に嫌でした。

僕が、その時に住んでいた家というのは、僕が、高校時代に通っていた母校の近所でした。高校時代は、家から、学校まで自転車で通っていましたので、その、しんどさというのは、十分に分かっていました。若い10代の頃でも、しんどかった、あの道を、もう、まもなく40歳になろうとしている今、しこたま、酒を飲んだ状態で帰るやなんて、嫌というよりも、無理でした。

僕が、親父の店の倉庫から運び込んだ2枚の毛布のうちの1枚は、僕用でした。

毛布は敷布団代わりで、タオルケットは掛け布団代わりです。

僕は、掛け布団は要りませんでしたので、敷布団代わりの毛布1枚だけで十分でした。

ちなみに、以前に僕が事務所に泊まった時は、2つ並べた事務机の上に、何も敷かずに寝ました。

せやけど、2つの事務机は、その上で人が寝るには、少し小さ過ぎて、寝ていた僕は、足がはみ出してしまい、朝になって起きた時、足の筋と神経を強烈に痛めてしもていました。その痛みが完全になくなるまで、3ヶ月近くの期間を要しました。

そんな過去の反省もあり、その日の僕は、事務机の上には寝ずに、食卓テーブルを動かしてスペースをこしらえて、コンクリートの地面の上に、毛布を敷いて寝ました。

A子も、同じように、コンクリートの上で寝ていました。

僕は、掛け布団は使用せずに、そのまま寝ていたんですけど、A子は、タオルケットを掛けて寝ていました。

もちろん、クーラーは使用していました。

うちの事務所には窓がありませんので、クーラーを使用しなければ、何ぼ扇風機を回したところで、暑い風が、グルグルと回るだけです。

しかも、事業所の室温というのは、日中は、ドアを開放していても、33~34℃です。

何ぼ夜中やと言うても、ドアを締め切った状態で、クーラーをかけへんかったら、30℃を下回る事は
あれへんと思います。

にもかかわらず、寝ている最中のA子は、言いました。

「寒い!クーラー切ってもいい?うち、クーラーは好きやないねん・・・・・。」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~っっっっ?????」

~続く~

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