2012.04.21「Mランド益田校」その2

その他

ここの教習所には、敷地内だけで使える、”Mマネー”と呼ばれる通貨が存在します。

そして、そのお金は、トイレ掃除や校内清掃、車やバイクの洗車といったボランティアをする事に
よって、手に入れる事ができます。

1ダラー=100円で、購入する事もできます。

そのお金で、コンビニで買い物が出来たり、店で飲食ができたりします。

ちなみに、初めてトイレ掃除に参加すると12$、初めて校内清掃に参加すると7$もらえます。2回目からは、それぞれ5$になります。

トイレ掃除と校内清掃には、それぞれ「重美塾」、「一美塾」というサブタイトル(?)が付けられていて、ただ単に掃除をするだけではなく、「掃除をする事によって、心も一緒に綺麗にする。」という事を「学ぶ会」なのだそうです。

それぞれの塾名は、清掃に熱心な社員の名前から来ているそうです。

トイレ掃除は、柄の付いたモップやブラシは使わずに、基本的に素手で、タワシや雑巾を使ってやります。もちろん、便器の中にも、素手を突っ込んで洗います。

地面の床を、タワシでこする時には、反対側の手は、パーの状態で地面に付けなくてはなりません。

そうする事によって、手の感触で、床の汚れを察知する事が出来るとの事です。

床の水切りをするのも、雑巾でやります。

雑巾を横に広げて、長方形の二隅を指でつまんで持ち、その状態で地面を滑らせて、床の水を排水口に向けて誘導します。そして、排水口まで雑巾を持って来たら、そこで、雑巾の水を絞ります。

その動作を、床の水が切れるまで、ひたすら繰り返します。

僕は、トイレ掃除は1回、校内清掃には2回、参加しました。

校内清掃の後には、参加者全員で輪になって、手を繋いで、上に上げてから、「お~~~~!」と言いながら、下に下ろし、解散する時は、その日の参加者の中で、一番、参加回数の多い塾長さんと、ハイタッチをして、部屋を出ます。

それぞれの清掃に初めて参加した時は、終わった後に、ハガキを手渡され、「今の気持ちを書いて、親に出してみては、どうでしょうか?」と提案してくれます。

校内清掃に初回参加した時は、任意ですが、感想文の提出も求められました。

さすがに、親には、ハガキは出しませんでしたけど、感想文は、目一杯に、ビッシリと書いて、提出しました。ご存じのように(?)、僕は、文字を書くのが大好きです。(笑)

ここの教習所の、”心”の部分を、やたらと強調してみたり、仲間意識を植え付けようとする様々な儀式っぽい行いはどうかと思いますが、挨拶を奨励してみたり、掃除を奨励してみたりといった主義的には、共感できる部分が多々ありました。言うてる事は、間違うてないと思います。

そういった、僕独特の、”訳の分からない、変な面白さ”もさる事ながら、”免許取得”といった共通の目的を持つ仲間達との、”一期一会の出会い”という、ごくごく普通の合宿の面白さというのも、当然に、ありました。

新幹線で広島に到着した後、島根の教習所まで、僕らは、4人で、バスに乗ってやって来たんですけど、東京から来た女性とは、一緒に二輪教習を受けましたし、兵庫県から来ていた女性とは、一緒に、掃除に参加しました。

そして、長野県から、転職してタクシー運転手になる為に、二種免許を取りに来ていたという50代の男性とは、何度か晩御飯を一緒に食べて、電話番号の交換をしました。

同じ日に入校した、大型免許を取りに来ていた山口出身の2人の男性とは、宿舎が同じで、何度も、一緒に清掃に参加しました。

そのうちの一人の男性は、出身が山口県の宇部市という事で、僕は言いました。

「昔ねぇ、僕の母校が、甲子園で宇部商業と対戦して、負けてるんですよ。」

彼は、言いました。

「渋谷高校ですか?」

ほんまにもう、「え~~~~っ!?」ちゅう感じです。

「何で、知ってんねん!?普通、知らんやろっ!」

聞いてみたら、彼も僕と同じ年の生まれで、山口代表の宇部商業と大阪代表の渋谷高校の試合を覚えてはったそうです。

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~続く~

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