2013.08.14「夏の思い出」その22

長編シリーズ

「今日は、何時頃帰るん??何か、予定あるん?」

僕は地面から、尋ねました。

「今日は、何も予定はないよ。まだ、何も考えてない・・・・。」

テーブルの上の毛布にうつ伏せのまま、A子が言いました。

「あれやったら、午後から温泉でも行こか?昨日、風呂入ってへんから、気持ち悪いやろ?12時まで店番やから、行くんは、それからになるけど・・・・。」

「うん、行こう!」

「よっしゃ、ほな、決まり!今日は、温泉行こ!せやけど、どないして、行こうかなぁ・・・・・?バイクで行ってもええんやけど、まだちょっと、このバイクで2人乗りするんは危ないな・・・・・。」

その日、事業所で寝泊りしていたのは、僕ら2人だけではなく、実は、”ウィリアム8世”(愛称ビリー)というバイクも一緒でした。

僕は、まだこのバイクで、安全に2人乗りをする自信はありませんでした。

ビリーには、バックレストも付いていませんし、完全に一人乗りを想定した作りになっていました。

「まぁ、別に電車で行ってもええし、それはまた、追々考えようか・・・・・。」

僕らは、しばらく沈黙していました。

目を瞑ったまま、僕は、口を開きました。

「もう、日本には帰って来ぇへんの??」

A子が言いました。

「親の介護は、せんといかんから、その頃には、戻って来ると思うけど・・・・・。」

僕は、言いました。

「ほな、もし、その時、俺が独身やったら、結婚しよか!」

「中川君、絶対に独身やわ~~~~!」

「何でやねん!」

僕、また伝説をこしらえてしまいました・・・・・!

付き合ってもいない女性に、いきなり、プロポーズしてしまいました。(笑)

せやけど、僕らの関係というのは、大学時代から、“結婚”という言葉が普通に使えてしまうぐらいの
不思議な関係やったんですよ。

学生時代の彼女は、よく、こんな話をしていました。

「学生同士が結婚したら、お互いの学費が半額になるって噂を聞いた時、私、真剣に、中川君と偽装結婚しようかと考えたわ~。」

真剣に、一方的に偽装結婚を考えられても困るんですけど・・・・・。(笑)

という僕も、実際に、話を持ちかけられていたら、満更ではなかったとは思うんですけど、残念ながら、その噂は、あくまでも“噂”で、実際には、学費が半額になるという事はあれへんかったみたいです、、、、。

こんな不思議な関係が、もう、かれこれ21年も続いているやなんて、このブログを読んでくれてはる
皆さん方は、多分、信じられへんと思います。

せやけど、

「事実は、小説よりも奇なり」

なんですよ。

特に、僕の周囲で起こる話というのはね・・・・!

~続く~

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