僕がサービスへの出発準備をしていると、店の開店準備をしていた親父と鉢合わせました。
その日の僕は、サービス終了後の10時~12時まで、親父の店で店番をする約束をしていました。
僕は言いました。
「今日、何時頃、店開けるん?」
親父は言いました。
「8時頃には開けてるんちゃうか。」
僕は言いました。
「あぁ、ほんまぁ・・・・・。俺、今から、サービス行くんやけど、こっちの店は、もうちょっとだけ閉めといたってくれへん?同級生、まだ寝てんねん。女の子やねん・・・・・。」
事業所のある店の方まで、親父がシャッターを開けてしまと、お客さんからは事務所の中が丸見えで、さすがに、それはちょっと、A子にとっては、如何ともしがたい状況でした。
親父は言いました。
「何や、女の子かいな??同級生いうから、てっきり野郎やと思ってたがな・・・・!!それやったら、何ぼでも布団あったがな・・・・!」
僕は、言いました。
「ははは!いや、別にかめへんねん。そんなん全然気にするような子とちゃうから・・・・・!」
僕は、100ccの原付バイクに跨り、サービスに向けて出発しました。
さすがに、ちょっと眠かったです。(笑)
目をショボショボとさせながらではありましたけど、もちろん(!)、8時10分までのサービスを無事に完了する事の出来た僕は、事務所に向かってバイクを走らせました。
この後の僕は、10時~12時まで、親父の店番の仕事が残っていました。
僕は、サービス帰りに、事業所の近所の「すき家」に立ち寄り、朝食として、うな丼と牛丼を購入してから戻りました。
仕事(サービス)帰りに事業所に戻る時の僕は、不思議と何故か、ウキウキワクワクとしていました。
「新婚生活の時に、仕事が終わって、早く家に帰りたいと思う男の気持ちっちゅうのは、ひょっとしたら、こんなんなんかもな・・・・・・。」
何気なく、僕は考えていました。
事務所に戻って来た僕は、バイクを停め、閉めっ放しやったシャッターを開けました。
その時の僕のウキウキワクワク感というのは、まさに最高潮でした!
ひょっとしたら、それは、子供が、親には内緒の秘密基地で飼う、どっかからか拾ってきた子犬に食べ物を持ってきた時のような、そんなワクワク感やったのかも知れません。
何しか僕は、ドキドキワクワクとしながら、事業所のシャッターを開けました。
ほんでもって、鍵を回して、ドアを開けながら言いました。
「開けるでぇ~~~!もう、起きてんの??」
「△★◆□○☆■。。。。。▽◇*※、、、◇★☆。。。;;;;!!!」
イスに腰掛けたA子は、テーブルの上に、2枚の毛布と1枚のタオルケットを畳んで置き、その上に顔を埋めて、死にかけていました。
僕は、言いました。
「何や・・・・ゆっくり横になってたら良かったのに、、、、!」
A子は、言いました。
「○◇△▼。。。。☆●■▽■、、、:&%△●~~。、、;;+*..!!」
「朝ごはん、買ぉて来たで!うな丼と牛丼、どっちがええ??」
「牛丼でいいわ、、、、。」
「牛丼でええの?ほな、俺、うな丼食うで!一緒に食べよか。」
「今は、まだ食べれんわ・・・・」
「あぁ、ほんまぁ~、、、、ほな、俺、食うとくで・・・。」
僕は一人で、うな丼を食べ始めました。
僕が、「アホ程飲んで、アホ程食う」というのも、ええ加減そろそろ、皆さんも分かって来はりましたよね??(笑)
こんな僕ですから、人の飲みに行く時は、飲み放題のコース料理やない限りは、気を使こてしもて、楽しく、お酒を飲めません。
しかも、僕は、前日に、ズボラヤに行く前は、お腹を壊していて、体調は万全ではありませんでした。
僕が、「アルコール消毒」という言葉を頻繁に使うのも、少々のウィルスやったら、ビールを飲めば、嘘やなくて、ほんまに退治出来るからなんですよ!(笑)
僕が、うな丼を食べている時、毛布に顔を埋めたA子が言いました。
「ウチ、もう二度と夜ふかしなんかせんわ・・・・・・。」
僕は言いました。
「せやから、俺、言うたやん!12時に、”このまま、帰って寝よか?”って、、、、ほな、あんたが、“カラオケ行く!”言うたんやんか!」
「だって、知らないところで、一人で寝るなんて、怖いやん・・・・・。」
僕は、言いました。
「そら、そうやな、、、、今、考えたら、俺もこんなとこに、A子を一人置いて帰られへんわ・・・・・。窓もあれへんし、シャッター閉めて帰って、窒息死してへんか心配なるわ・・・・。」
僕は、続けました。
「ほな、最初から、俺の家に来たら良かったやん!クーラーある方が快適やと思ったから、事務所に泊まった方がええと思ったんやけど、まさか、クーラーなしで寝れる子がおるとは思わんかったわ・・・・・。それやったら、最初から、俺の家に来た方が、シャワーも浴びれて、もっと快適やったのに・・・・・。」
うな丼を食べ終えた僕は、急に、強烈な疲労と睡魔に襲われて、何も敷いていないコンクリートの上に横になりました。
時刻は、9時半頃でした。
僕が、親父の店の店番をするまで、まだ30分近くの時間が残されていました。
~続く~